レーザーの焦点について
本体付属のレンズは加工に適した、ドット焦点レンズを使用しています。
小学生の頃に太陽光を虫眼鏡で絞って紙を焦がした経験があるかと思いますが
それと同様に、半導体レーザーから照射された光はレンズを通して絞られ
ワークとレンズの位置を適切にすることで、効率の良い加工が行えます。
出荷時の距離設定
出荷時にはレーザー本体に焦点までの距離を記載しています。
基点は本体からの距離になりますので、ワークに合わせて取り付けをしてください。
焦点距離の変更方法
機械への取り付け位置等により焦点位置を変更したい場合は、レンズの位置を調整することで可能です。
レンズはネジで取り付けてあり、口元のリングで固定してあります(Wナット方式)
このリングを緩めてレンズを回転させて調整してください。
レンズをねじ込む(半導体に近づける)と、本体から焦点までの距離が長くなり
緩める(半導体から遠ざける)と、本体から焦点までの距離が短くなります。
(レンズ1回転で0.5mm移動しますが、焦点距離はその10倍以上変化します)
焦点距離の確認方法
レンズ位置を変更した場合や、適切な焦点位置を確認する場合は下記の方法で行ってください。
1: 簡単な移動プログラム(F200~F300程度)を作成しておきます
2: 保護メガネや保護パネルを用意して安全を確保します
3: レーザー本体を適当な高さに移動させ、プログラムを実行します
4: ピッチ方向の軸の原点を移動させると同時に
レーザーの高さを2~3mm程度下げてプログラムを実行します
5: この作業を数回繰り返して、一番細くマーキングできる位置を確認してスケールで測ってください
※ 焦点距離は2mm~3mm程度の余裕がありますので、近似の位置が分かればOKです。
プログラム例
専用機(Z軸固定)の場合
G90G00X0Y
M03
G00Z-0.25
G01X20.F300
G00Z0
G92Y5.
M30
汎用機の場合
O1
G90G00X0Y0Z0
M98P1L6
G90G00Z0
M30
O2
G90G01X20.F300
G91G00X-20.Y-5.Z-2.
M99