レーザーセット(B)の説明

    U軸、A軸等の付加軸の位置情報(パルス列信号)を
    レーザーの出力制御に変換するコントローラー仕様です。

    このセットは、軸移動と同期させるため制御装置との配線が必要となります。
    機械の改造や自作CNCに組込む事を前提にしており
    導入には多少の知識が必要となります。

    又、制御基板との結線は未知数のためケーブル類は付属しません
    (必要なコネクターは付属しますのでの結線はご自身で行って下さ)

    <セット内容>
    2Wレーザーヘッド本体
    レーザー用ドライバ
    出力コントロール基板
    コネクタ―類
    保護メガネ
    専用ソフト

    <使用方法>

    1. 各部品の配線とレーザー本体の装着を行います
       
    2. 出力制御に指定した軸の出力パルス量を設定します(設定が可能の場合)
       
    3. レーザー本体の高さを所定の位置に移動又は設定します ※注記1
      (必要に応じて原点復帰後に行ってください)
       
    4. 出力制御に指定した軸を設定範囲内の上限を超えるように移動して0セットします ※注記2
       
    5. 専用ソフトから出力したNCデータを読み込んで機械を起動します

    ※ 注記1
    レーザー本体からの焦点距離は個体差があります。
    出荷時には焦点距離を本体に記載していますが
    必要に応じて、
    焦点距離の把握を行ってください。

    ※ 注記2
    出力コントローラーは、入力パルス量0〜255に対して、0〜100%となるように設定してありますが
    0以下、255以上のパルスを送信してもその範囲を超えることはありません。
    その為、
    対応する軸をプラス側に多めに移動することで、コントローラーの開始位置が0%に設定されます。
    この段階で指定した軸の数値を0セットすることで、座標値とコントローラーの内部値を一致させます。
    又、DIR設定が逆になっている場合も、上限又は下限での推移となりコントロールできないので注意してください。

    <配線方法>
     
    注意:
    起動、STEP、DIR信号のGNDは共用です。
    制御基板電源(5V)は、必ずCNCコントローラーの基板から取ってください。

    ファン用コネクターのプリントが(+)(−)間違っています。
    上の画像の様に配線してください。

    レーザー用電源(12V)を、制御基板電源(5V)より先又は同時に投入すると
    一時的にレーザーを発光する場合があります。
    必ず、制御可能な状態になってからレーザー用電源(12V)を投入してください。
    又、安全のため、レーザー用電源(12V)は非常停止用のスイッチを介して配線してください。

    レーザー用コネクター結線
     

    <Machの設定例>

    A軸を利用してレーザーの出力コントロールを行う設定例です
    STEP = 8番ピン
    DIR = 9番ピン
    起動(M03) = 1番ピン

    出力軸のピン設定を行います

    レーザーの起動用ピン設定を行います

    M03、M05コードによるレーザーのON/OFFを有効にするため関連付けを行います

    1mmの移動に必要なパルス量を「1000」に設定
    最高速度、加速設定は最大にしてください(使用環境によって数値は異なります)

    ※ 出力コントローラーは0〜255パルスに対して、0〜100%となるように設定してあります
    例えばStepPerを255に設定して0〜1mmの間で制御しても良いのですが
    反応を早くするため、StepsPerを1000に設定して0〜0.255mmの間で制御すると良いでしょう。

    ソフトの設定も同期するように0〜0.255の範囲に設定してください

    ※ 「画像」タブで、パワー制御を選択した場合のみ画面内の設定値が使用されます
    制御変数には[アドレス]、[最小値]、[最大値]の順に","(カンマ)区切りで入力してください。

     

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